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鈴木 雅秀; 深谷 清; 奥 達雄
Trans.Iron Steel Inst.Jpn., 23, p.842 - 845, 1983/00
焼もどし脆化に及ぼす付加応力の効果を、高温ガス実験炉圧力容器に使用予定の2 1/4 Cr-1Mo鋼について、実験的な検討を加えた。実験は、付加応力を210MPaとし、温度450Cで、3000時間まで行った。脆化の程度は、シャルピー衝撃試験による延性脆性遷移温度を指標として評価した。この結果、特に付加応力依有性について、次のことが判明した。1)付加応力方向に対し、垂直に採取した試験片では、応力によって、遷移温度に殆んど変化が生じないのに対し、平行に採取した試験片では、焼もどし脆化での見かけの飽和レベル以上に上昇する。2)脆化は、粒界に不純物元素のPが偏析することが大きな要因となっており、応力下では、特に付加応力方向に垂直な粒界強度が低下する。